日本気象協会の花粉飛散予測によると、2022年春のスギ花粉の飛散開始は例年並みで、広島県の飛散開始日は2月15日頃の見込みです。
スギ花粉飛散量がピークを迎えるのは3月上旬~中旬で、スギ花粉のピークが終わる頃になるとヒノキ花粉の飛散が始まり、4月上旬にヒノキ花粉の飛散量がピークを迎えます。
スギ花粉の飛散量はやや少ない(例年の70%)と予測されていますが、スギ花粉症には十分な備えが必要です。
スギ花粉やヒノキ花粉による花粉症には、かゆみ・充血などの眼症状(アレルギー性結膜炎)や、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどの鼻症状(アレルギー性鼻炎)がありますが、このうちアレルギー性結膜炎の治療には、抗アレルギー薬の点眼を主に使います。
症状が現れてから治療を始めるのではなく、花粉が飛び始める2週間前から抗アレルギー薬の点眼を開始する治療法を、初期療法といいます。
初期療法を行った場合、症状が現れてから治療を始めた場合に比べると、
- 症状の出る時期を遅らせることが期待できる。
- 症状を軽くすることが期待できる。
というメリットがあります。
広島県での飛散開始は2月15日頃と予測されていますので、1月下旬または2月初めから治療を始めるのが理想的です。
これまでにスギ花粉症による眼症状が出たことがある方には、初期療法を試してみるチャンスだと思います。
今シーズンは、ぜひ初期療法を試してみて下さい。
そして、初期療法の効果を実感していただければと思います。