初めてコンタクトレンズ(以下、コンタクトレンズ=CLと表記します)を使う際には眼科で検査と処方を受けるものの、その後、自覚的に問題を感じないなどの理由で、インターネット通販で同じ度数のCLを買っている人がおられるようです。
その人たちの中には、
■適切な使用方法(装用時間、装用日数、レンズケア、など)が守られなくなっていたり、
■自分の眼に障害が起きていることに気づいていなかったり、
■CLに不具合を生じていることに気づかなかったり、
などの問題におちいる人が少なくありません。
平成29年8月に独立行政法人国民生活センターから発表された、「コンタクトレンズによる眼障害の情報」によると、眼障害を起こした人の購入先は、多い順に、
1.インターネット通販(59.1%)、
2.量販店(15.9%)、
3.コンタクトレンズ販売店(15.9%)、となっています。
コンタクトレンズによる眼障害を起こした人の購入先
(『コンタクトレンズによる目のトラブルにご注意ください-「医師からの事故情報受付窓口」から-』より)(http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170803_2.pdf)
これらの問題に対処するため、CLの購入方法として、新しいシステムのサービスが始められました。
このシステムを採用しているのはJ社ですが、このシステムを利用すると、CLを以下のような流れで購入することになります。
初回 |
1.眼科受診と検査
2.眼科での処方箋の発行(定期便コード入り)
3.J社の専用サイトで「ユーザー登録」と「CLの注文」をする。
4.注文したCLが宅配便で手元に届く。
5.3ヶ月後に、次の3ヶ月分のCLが届く。
6ヶ月後 |
6.眼科受診と検査(定期検診)
7.眼科での処方箋の発行(定期便コード入り)
8.J社の専用サイトで「CLの注文」をする。
9.注文したCLが宅配便で手元に届く。
10.3ヶ月後(初回から9ヶ月後)に、次の3ヶ月分のCLが届く。
12ヶ月後以降 |
11.6ヶ月後と同じサイクルが続く。
当院は、このたびこのシステムの加盟店(処方医療機関)として登録しましたので、当院で定期便コードの入ったCL処方箋を発行することができます。
このシステムを利用したい方は、お気軽に医師またはスタッフまで申し出て下さい。
新型コロナウイルスの感染拡大が心配される現在、販売店まで出かけることや店舗での待ち時間を気にしなくてよいという利点も期待できると思います。
新しいシステムをご紹介しましたが、一つの選択肢として考えていただければと思います。
従来のコンタクトレンズ処方箋をご希望の方には、もちろん今まで通りの処方をいたします。
患者さまのご希望に従ってご自由にお選び下さい。
参考
■ J社=ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
■ サービス名=「アキュビュー®定期便」
(詳しくはこちら→「アキュビュー®定期便のご案内」https://acuvuevision.jp/teikibin/about)