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「フォーサム2023大阪」全国眼科学会に参加してきました

7月8日(土)と9日(日)に、大阪市で開催された全国学会「フォーサム2023大阪」に参加してきました。
この学会は、①日本眼感染症学会、②日本眼炎症学会、③日本コンタクトレンズ学会、④日本涙道・涙液学会、という、4つの眼科全国学会が合同で開催されたものです。

■印象に残った講演を2つ紹介します
◎特別講演「涙道治療の歴史―人は涙に何を見たのか?―」(園田真也先生)
今回の4学会の共通テーマ「温故知新~時を超える英知の結集~」にちなんだ講演でした。

◎教育講演「俺のDCR」(鈴木亨先生)
涙のバイパス手術である涙嚢鼻腔吻合術(DCR)には,皮膚を切開して鼻の外から行う鼻外法と,皮膚を切開しないで鼻の中から行う鼻内法の2つの方法があります。
麻酔医がいなくても,局所麻酔で眼科医が単独で行えることから,鼻外法を推奨するとの結論でした。
当院では,以前から局所麻酔で鼻外法を主体に行っており,鼻外法だけで1500例以上の手術実績があります。症例によっては鼻内法を行う用意も整っています。

 

■講演以外にも,涙道を専門にしておられる先生方と直接話ができるよい機会でした。
小児の涙道診療を行っている先生方の多くが,私が考案したブジー型洗浄針(バンガーター・保手浜針)を使っておられること、どの先生方にもこの器具は好評、とのことでした。
また、小児の涙道診療に関する講演をして欲しいとの依頼も受けました。
しっかり準備をしていきたいと思います。